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🌀 内科・神経

めまい・ふらつきがあるとき
救急受診と内科受診の目安

📅 2026-06-21 🩺 院長 矢田篤司 監修 📖 約5分で読める
めまい ふらつき 回転性めまい 内科 名古屋市港区

「突然グルグルとめまいがした」「ふわふわして歩きにくい」「立ち上がると頭がスーッとなる」——こうした症状でお困りの方は少なくありません。めまいは原因が非常に多く、緊急性の高いものから経過観察でよいものまで幅広いため、受診の目安を知っておくことが大切です。

この記事では、めまいの種類・主な原因・救急サイン・内科受診の目安について一般的な情報をまとめています。

💡 このような方へ

  • 突然ぐるぐる回る感じのめまいがした方
  • ふわふわ・フラフラするめまいが続いている方
  • 立ち上がるとくらくらする方
  • めまいに加えて耳鳴り・難聴がある方
  • 繰り返しめまいが起きていて原因がわからない方

① めまいの種類

めまいは大きく次のように分けられます。受診時に症状の特徴を伝えると、原因の絞り込みに役立ちます。

回転性めまい(グルグル・ぐるぐる)

自分または周囲がぐるぐると回るような感覚。頭を動かしたときに誘発されることが多く、耳・三半規管・前庭器官に関係する原因(良性発作性頭位めまい症・前庭神経炎・メニエール病など)で起きることがあります。脳の問題でも起こることがあります。

浮動性めまい(フワフワ・フラフラ)

ふわふわする・足元が不安定な感じ。貧血・低血圧・自律神経の乱れ・脱水・薬の副作用・脳の問題などが関係することがあります。

立ちくらみ(起立性低血圧)

立ち上がった瞬間にくらっとする感覚。急に立ち上がることで血圧が瞬間的に下がることで起きます(起立性低血圧)。水分不足・長時間の臥床・降圧薬の副作用などが関係することがあります。

② めまいの主な原因

耳・前庭器官の問題

良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、頭を動かしたときに短時間(数秒〜1分程度)のグルグルするめまいが起きるもので、耳石が三半規管内に入り込むことで起きるとされています。比較的多いめまいの一種ですが、受診して確認することをおすすめします。

メニエール病は、繰り返す回転性めまい・耳鳴り・難聴・耳閉感を伴うことがあります。

貧血・低血圧

ヘモグロビンが不足すると脳への酸素供給が低下し、ふらつきが起きることがあります。貧血コラムもあわせてご参照ください。

脳・神経系の問題

脳梗塞・脳出血・脳腫瘍・小脳の病変などでもめまいが起きることがあります。頭痛・しびれ・言語障害・麻痺を伴う場合は緊急性が高くなります(後述の救急サインをご確認ください)。

薬の副作用・脱水

降圧薬・睡眠薬・抗ヒスタミン薬などがふらつきの原因になることがあります。脱水・熱中症もめまい・ふらつきを引き起こします。

③ すぐに救急受診が必要なサイン

⚠️ 次の症状がある場合は、119番または救急外来への受診を検討してください

  • 突然の激しい頭痛(これまでに経験したことがないほど強い頭痛)
  • 顔・手足のしびれ・麻痺
  • 言葉がうまく出ない・ろれつが回らない
  • 物が二重に見える・視野が欠ける
  • 歩けない・立てない
  • 意識がもうろうとする

これらはいわゆる「FAST(Face/Arm/Speech/Time)」に関連するサインです。脳卒中の可能性があるため、時間を惜しまず119番または救急外来を受診してください。

④ 内科受診の目安

次のような場合は内科への受診をご検討ください。

  • めまいが繰り返す(週1回以上)
  • ふらつきが数日以上続いている
  • めまいに加えて耳鳴り・聞こえにくさがある
  • 立ち上がるたびにくらっとする
  • 高血圧や糖尿病など持病がある
  • 薬を服用しているが最近めまいが出てきた

⑤ 受診時に伝えると役立つこと

📋 受診時に伝えると診察がスムーズになる情報

  • めまいの感じ方(グルグル回る感じ / フワフワする感じ)
  • いつから・どのくらいの頻度で起きているか
  • 頭を動かしたときに悪化するか
  • 耳鳴り・難聴・耳閉感の有無
  • 吐き気・嘔吐の有無
  • 服用中の薬(特に降圧薬・睡眠薬など)

⑥ 自己対応の注意点

  • めまいがひどいときは無理に動かず、安全な場所で座るか横になってください
  • 運転・高所作業はめまいがある間は避けてください
  • 脱水が疑われる場合は水分補給を行い、改善しなければ受診してください
  • 市販の「めまい薬」は一時的な症状緩和の参考になりますが、繰り返す場合は受診を優先してください

⑦ よくある質問

めまいがするとき、何科を受診すればよいですか?

突然のめまいや繰り返すめまいは、まず内科または耳鼻科への受診をご検討ください。頭痛・しびれ・言語障害・顔面麻痺を伴う場合は脳神経科への受診や救急搬送が必要な場合があります。内科では原因の整理と適切な診療科へのご案内を行います。

めまいと頭痛が同時にあります。すぐに受診すべきですか?

めまいに突然の激しい頭痛・しびれ・言語障害・顔の麻痺・意識の変容などを伴う場合は、脳卒中などの緊急疾患が疑われるため、速やかに救急外来を受診するか119番を呼ぶことをご検討ください。これらを伴わない場合でも、繰り返す・長引く場合は受診をおすすめします。

「グルグル回る」めまいと「フワフワするめまい」はどう違いますか?

グルグルと周囲が回る感覚は「回転性めまい」と呼ばれ、耳(前庭・三半規管)に関係する原因(良性発作性頭位めまい症・メニエール病など)で起きることがあります。フワフワする・浮いている感じは「浮動性めまい」と呼ばれ、貧血・低血圧・自律神経の乱れ・脳の問題などが関係することがあります。どちらも症状だけでは原因を特定できないため、受診時に詳しくお伝えください。

朝起き上がるときにめまいがします。良性発作性頭位めまい症ですか?

頭を動かしたときだけ短時間(数秒〜1分程度)のグルグルするめまいが起きる場合は、良性発作性頭位めまい症(BPPV)の可能性がありますが、受診して確認することをおすすめします。また、立ち上がったときにフワッとする場合は起立性低血圧や貧血も考えられます。自己判断で決めつけず、一度ご相談ください。

めまいの検査では何を調べますか?

内科では血液検査(貧血・血糖・電解質・甲状腺など)・血圧測定(立位・臥位)・心電図などを確認することがあります。耳の症状(耳鳴り・難聴)を伴う場合は耳鼻科の検査が必要なことがあります。脳疾患が疑われる場合はMRI/CTが必要なこともあります。

高血圧とめまいは関係がありますか?

高血圧が直接めまいを引き起こすことは少ないとされていますが、血圧が急激に変動したとき・降圧薬の影響で血圧が下がりすぎたときなどにふらつきが出ることがあります。また、脳卒中のリスクが高い方ではめまいが警告サインになることもあるため、高血圧がある方でめまいが出た場合は受診をご検討ください。

📚 参考情報

  • 日本めまい平衡医学会 診療ガイドライン(参考)
  • 消防庁 救急安心センター事業(#7119)
  • 本記事の内容は、みなとファミリークリニック院長が2026年6月時点の一般的な医学情報をもとに監修しています。個別の診断・治療方針については受診時にご確認ください。
院長 矢田篤司

矢田 篤司

みなとファミリークリニック 院長

三重大学医学部卒。内科・小児科・皮膚科・リハビリ科を擁する地域密着型クリニックの院長として、総合診療・家庭医の考え方を大切にしています。

→ 院長プロフィール

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