このページは、次のような方向けに、血圧の基準・家庭血圧の確認方法・生活改善のポイント・内科受診の目安を整理しています。
- 健診で血圧が高いと指摘された方
- 家庭で測った血圧が高い値が続いている方
- 治療中の血圧や薬について相談したい方
健診の1回の測定だけで診断が確定するわけではありません。まずは落ち着いて家庭血圧を確認してみることが大切です。何科を受診すればよいかわからない場合は、内科にご相談ください。
健診で「血圧が高い」と指摘されて、気になっている方も多いと思います。高血圧は自覚症状がほとんどないため気づきにくいですが、長期的に高い状態が続くと動脈硬化が進むことがあります。ただし、健診で一度高い値が出たからといって、すぐに治療が必要とは限りません。まずは家庭血圧を測定し、ご自身の普段の血圧を把握することが大切です。
何科を受診すればいいか迷ったら、まず内科にご相談ください。血圧計をお持ちでない場合は、貸出の対応について受診時にご相談ください。
① 高血圧とは?基準値と「正常高値」の違い
日本高血圧学会の基準では、収縮期血圧140mmHg以上 または 拡張期血圧90mmHg以上を「高血圧」と定義しています。130〜139/80〜89mmHgは「高値血圧」とされ、将来の高血圧リスクが高い状態です。
📊 血圧の分類(日本高血圧学会 高血圧管理・治療ガイドライン2025より)
- 正常血圧:120/80mmHg未満
- 正常高値:120〜129/80mmHg未満
- 高値血圧:130〜139/80〜89mmHg
- 高血圧:140/90mmHg以上
血圧の分類と対応の目安(詳細)
| 分類 | 収縮期(上) | 拡張期(下) | 対応の目安 |
|---|---|---|---|
| 正常血圧 | 120未満 | かつ 80未満 | 生活習慣を維持・定期健診 |
| 正常高値血圧 | 120〜129 | かつ 80未満 | 生活習慣の見直しを |
| 高値血圧 | 130〜139 | または 80〜89 | 生活改善・定期的な確認 |
| 高血圧1度 | 140〜159 | または 90〜99 | 受診・生活改善の検討 |
| 高血圧2度 | 160〜179 | または 100〜109 | 受診をおすすめします |
| 高血圧3度 | 180以上 | または 110以上 | 早めに受診を |
※日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」より参考。家庭血圧と診察室血圧では基準値が異なります。なお同ガイドラインでは、降圧目標を年齢を問わず診察室血圧130/80mmHg未満(家庭血圧125/75mmHg未満)とする考え方が基本とされていますが、年齢や持病によって個別に調整される場合があります。治療の必要性や目標値は医師が総合的に判断します。
② 放置するとどうなる?
高血圧を長年放置すると、血管が常に高圧にさらされることで動脈硬化が進行します。その結果、脳卒中・心筋梗塞・腎不全・眼底出血などのリスクが大幅に上昇します。日本人の死因上位を占めるこれらの疾患の多くは、高血圧のコントロールで予防が期待できます。
⚠️ 血圧が高い状態に、次のような症状が伴う場合
- 強い頭痛・めまい・目がかすむ・視野が狭くなった
- 胸が痛い・息苦しい・動悸が強い
- 手足のしびれ・麻痺・言葉が出にくい
血圧がかなり高い状態(目安として180/110mmHg以上)に加えて、上記のような症状がある場合は、高血圧緊急症の可能性があるため、夜間・休日でも救急外来や119番への相談をご検討ください。血圧の数値のみで、症状がない場合は、通常の内科受診でご相談いただければ十分です。
✅ こんな方は一度ご相談ください
- 健診で血圧が高いと指摘されたが、まだ受診していない
- 家庭血圧が130mmHg以上が続いている
- 血圧の薬を飲んでいるが最後の受診から1年以上経過している
- 糖尿病・脂質異常症・腎臓病なども指摘されている
- 家族に若い頃から心筋梗塞・脳卒中の方がいる
③ まず取り組む生活習慣の改善
軽度の高血圧(140〜159/90〜99mmHg)で合併症がない場合、まず3ヶ月間の生活習慣改善から始めます。
- 減塩:1日6g未満を目標(日本人平均は約10g)
- 適度な運動:ウォーキング30分/日を週5日以上
- 節酒・禁煙
- 適正体重の維持(BMI25未満)
- 十分な睡眠とストレス管理
④ 薬物療法が必要なケース
生活習慣改善だけで目標血圧に達しない場合、または重症高血圧・糖尿病・腎臓病を合併している場合は薬物療法を併用します。当院では患者さんの状態に合わせてACE阻害薬・ARB・Ca拮抗薬・利尿薬などを選択しています。
⚠️ 自己判断で薬を止めないでください
血圧が下がっても、薬を急に止めると血圧が跳ね上がりリバウンドする危険があります。必ず医師に相談してから調整してください。
⑤ 当院での高血圧管理の流れ
🩺 当院で相談できること
- 健診結果や家庭血圧の確認
- 生活習慣や服薬についての相談
- 必要に応じた検査や、専門的な治療が必要な場合の医療機関へのご紹介
初診では問診・血圧測定を行い、必要に応じて血液検査(腎機能・電解質・脂質など)や心電図などを組み合わせて評価します。実施する検査は症状や状態によって異なります。
健診で初めて指摘された場合
健診で初めて高血圧を指摘された方の中には、「白衣高血圧」の方がいます。白衣高血圧とは、診察室や健診会場で緊張して血圧が一時的に上がる状態です。普段の血圧は正常範囲のことも多いため、すぐに薬を始めるのではなく、まずご自宅での血圧(家庭血圧)を確認します。
🩺 家庭血圧の測り方
- 朝:起床後1時間以内、排尿後、朝食前に測定
- 夜:就寝前に測定
- 測定前に3分間安静にしてから測る
- 1週間ほど記録し、その結果を来院時にお持ちください
血圧計をお持ちでない方は、貸出の対応について受診時にご相談ください。家庭血圧の結果をもとに、治療が本当に必要かどうかを判断します。
以前から指摘されている場合
以前から健診などで高血圧を指摘されている場合は、家庭血圧の確認に加えて投薬を開始することがあります。ただし、血圧を急激に下げることはしません。急な降圧は脳梗塞などの合併症リスクがあるため、通常はゆっくり段階的に調整していきます。
安定するまでの通院
薬の調整中は、血圧の推移と体調の変化を確認するため、短い間隔での通院をお願いする場合があります。通院の頻度は状態に応じて個別に判断します。
安定後の継続管理
血圧が安定してきたら、処方期間を長めにすることもあります。具体的な処方間隔は診察のうえで判断しますので、通院の負担が気になる方は診察時に医師へご相談ください。
📋 受診時の持ち物
マイナ保険証(または資格確認書)、健診結果票(お持ちの方)、家庭血圧の記録(お持ちの方)、お薬手帳をご持参ください。
📅 予約・受診方法
一般内科の外来は、予約なしでもご来院いただけます。LINE公式アカウントのリッチメニューから来院予約もご利用いただけます(LINEの個別メッセージでは予約の受付・返信は行っておりません)。初めての方へのご案内もあわせてご覧ください。
血圧以外にも血糖・脂質など複数の項目を指摘された方は、健診結果の相談ガイドでまとめて確認できます。精密検査や専門的な治療が必要と判断した場合は、専門医療機関をご紹介することがあります。
⑥ よくあるご質問
Q. 高血圧はどの数値から治療が必要ですか?
A. 収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上が高血圧の基準です。130〜139は「高値血圧」として経過観察が必要な状態です。ただし、一度の測定だけで判断するのではなく、家庭血圧での確認も重要です。治療の必要性は医師が総合的に判断します。
Q. 高血圧の治療はいつから薬が必要ですか?
A. 軽度の高血圧は3ヶ月の生活習慣改善から始めることがあります。改善が不十分な場合や重症・合併症がある場合は薬物療法を併用することがあります。薬の必要性は状態によって異なりますので、医師にご相談ください。
Q. 白衣高血圧とは何ですか?
A. 診察室や健診会場で緊張して血圧が一時的に上がる状態です。普段の血圧は正常範囲のことも多いため、まず家庭血圧を1週間ほど記録して来院いただくと、より正確に状態を確認できます。
Q. 血圧計がない場合はどうすればよいですか?
A. 血圧計をお持ちでない場合は、貸出の対応について受診時にご相談ください。ご自宅で1週間ほど朝晩の血圧を記録し、その結果をお持ちいただければ状態を確認しやすくなります。
Q. 名古屋市港区で高血圧の診療はどこで受けられますか?
A. みなとファミリークリニック(港区役所駅徒歩10分・駐車場30台完備)で内科・生活習慣病の診療を行っています。LINE予約に対応しています。
Q. 血圧が安定した後の通院頻度はどのくらいですか?
A. 血圧が安定してきたら、処方期間を長めにすることもあります。通院の頻度は状態に応じて個別に判断しますので、通院が難しい方は診察時にご相談ください。