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😴 内科・生活習慣病

いびき・睡眠時無呼吸が気になったら|自宅でできる簡易検査から治療判断まで

📅 公開 2026-03-28 / 更新 2026-07-21 🩺 院長 矢田篤司 監修 📖 約5分で読める
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📌 このページの結論

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が繰り返し止まる、または浅くなる状態です。大きないびきや「息が止まっている」という家族からの指摘、日中の強い眠気、起床時の頭痛などが相談のきっかけになることが多くあります。肥満のある方に多いとされていますが、肥満のない方にも起こることがあります。この状態の診断には、症状の確認に加えて睡眠中の呼吸の様子を調べる検査が必要です。気になる症状がある場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。

「いびきがひどいと言われた」「寝ている間に息が止まっていると家族に指摘された」──最近、こうしたご相談で来院される方が増えています。睡眠時無呼吸症候群は、いびきだけの問題ではなく、高血圧や心血管疾患などのリスクとの関連が指摘されています。自宅でできる簡易検査で調べることができ、健康保険が適用されます。「気になっているけど、何科に行けばいいかわからない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。

① こんな症状はありませんか?

以下のような症状に心当たりがある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

  • 家族から「いびきがうるさい」「息が止まっている」と言われたことがある
  • 十分に寝ているはずなのに、日中に強い眠気がある
  • 朝起きたときに頭痛がある、口が乾いている
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 集中力が続かない、疲れが取れにくい

ご自身では気づきにくい症状も多いため、ご家族やパートナーからの指摘がきっかけで受診される方が多くいらっしゃいます。

② 睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、睡眠中に繰り返し呼吸が止まる、または浅くなる病気です。もっとも多いのは、のどの周りの筋肉がゆるんで気道がふさがる「閉塞性睡眠時無呼吸」です。

肥満の方に多いイメージがありますが、やせ型の方や女性でもあごの骨格や扁桃腺の大きさによって発症することがあります。「自分は太っていないから大丈夫」とは限りません。

③ 放置するとどうなる?─いびきだけではないリスク

睡眠時無呼吸症候群を治療せずに放置すると、以下のようなリスクが高まることが知られています。

  • 高血圧:夜間の低酸素が交感神経を刺激し、血圧が上がりやすくなります
  • 不整脈・心不全:心臓への負担が長期間続きます
  • 脳卒中・心筋梗塞:動脈硬化の進行リスクが上昇します
  • 日中の眠気による集中力の低下:運転や作業中の集中力に影響することがあります。眠気が強いと感じる場合は、無理をせず休息をとることも大切です

「たかがいびき」と思われがちですが、全身の健康に影響する疾患です。気になる症状がある方は、一度検査を受けておくと安心です。

📊 SASと高血圧の関係

睡眠時無呼吸症候群の患者さんの約50%に高血圧が合併するとされています。降圧薬を飲んでも血圧が下がりにくい場合、SASが原因のことがあります。高血圧の治療と合わせて検査をおすすめすることがあります。

④ AHI(無呼吸低呼吸指数)の目安

AHI(Apnea Hypopnea Index:無呼吸低呼吸指数)とは、睡眠中の1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数を示す指標です。検査結果の重症度を確認する際によく用いられます。

分類AHI(1時間あたりの回数)
正常範囲の目安5未満
軽症5以上15未満
中等症15以上30未満
重症30以上

※この表は一般的な重症度分類の目安であり、当院独自の診断基準ではありません。AHIの数値だけで自己診断するものではなく、症状・検査方法・合併症の有無なども含めて医師が総合的に判断します。

⑤ 検査の種類と比較

睡眠時無呼吸症候群の検査には、大きく分けて2種類があります。それぞれの特徴を比較します。

項目簡易検査睡眠ポリグラフ検査(PSG)
検査する場所自宅医療機関(1泊入院)
測定する内容指先の酸素飽和度・鼻の気流など脳波・眼球運動・筋電図・心電図・呼吸・酸素飽和度など、より多くの項目
どのような場合に検討されるかいびきや無呼吸の指摘があり、まず状態を確認したい場合簡易検査の結果が境界域で判断がつきにくい場合や、より詳しい評価が必要な場合
注意点装着のずれや体動により、正確に測定できないことがあります入院が必要なため、日程調整が必要です

※どちらの検査を行うかは、症状や簡易検査の結果をもとに医師が判断します。

簡易検査(自宅で実施)

指先のセンサーと鼻の気流センサーを装着して眠るだけの検査です。入院の必要はなく、ご自宅で行えます。就寝中の血中酸素濃度や呼吸の状態を記録し、無呼吸・低呼吸の回数を調べます。

💰 簡易検査の費用

健康保険が適用されます。3割負担で約2,700円です。検査機器のレンタル費用も含まれています。

精密検査(1泊入院・PSG検査)

簡易検査の結果が境界域で判断がつきにくい場合や、より詳しい評価が必要な場合は、1泊入院でのPSG(ポリソムノグラフィー)検査をご紹介します。脳波・眼球運動・筋電図・心電図など多くのセンサーを装着し、睡眠の質を総合的に評価します。

精密検査が必要な場合は、連携する医療機関をご紹介いたします。

⑥ 一般的な対応・治療の選択肢

睡眠時無呼吸症候群への対応は、検査結果や症状の程度によって異なります。すべての方に同じ治療が適するわけではなく、どの対応が適しているかは医師が個別に判断します。

生活習慣の見直し

体重管理、飲酒量の見直し、禁煙、寝る姿勢の工夫(仰向けを避けて横向きで眠るなど)は、軽症の場合や他の治療と併用して行われることがあります。

口腔内装置(マウスピース)

睡眠時無呼吸症候群の状態や口腔内の状況により、下あごを前方に固定するマウスピース(口腔内装置)が選択肢となる場合があります。適応が考えられる方には、連携する歯科をご紹介します。

CPAP(持続陽圧呼吸療法)

CPAPは、鼻に装着したマスクから空気を送り込み、眠っている間の気道を広げた状態に保つ治療法です。当院では、診察や検査結果をもとに、CPAP治療の導入および継続管理を行っています。治療の適応や開始時期は、症状や検査結果などを確認して医師が判断します。CPAPを使えばすべての症状が解消するとは限りません。

専門医療機関との連携

精密検査や、より専門的な治療の検討が必要と判断した場合は、連携する医療機関をご紹介することがあります。

⚠️ 治療の選び方について

どの対応が適しているかは、検査結果・症状の程度・生活背景などを踏まえて医師が総合的に判断します。ここでご紹介した内容は一般的な選択肢であり、必ずしもすべての方に当てはまるものではありません。

⑦ 当院での検査の進め方

受診から検査機器到着まで

まず来院していただき、症状や生活習慣についてお話を伺います。検査が必要と判断した場合、当院から検査機関に申し込みを行います。その後、検査機関から検査機器がご自宅に郵送されます。

検査の実施(2晩装着)

届いた機器を説明書にしたがって装着し、2晩分のデータを記録していただきます。装着は指先と鼻まわりのみで、大がかりな準備は必要ありません。検査が終わったら、機器を検査機関に返送します。

結果説明

検査結果は当院に届きますので、改めて来院いただき結果をご説明します。検査結果や症状を踏まえ、今後の対応について一緒にご相談します。

📚 参考情報

日本呼吸器学会「睡眠時無呼吸症候群」
https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/i/i-05.html

日本呼吸器学会「CPAP療法について」
https://www.jrs.or.jp/citizen/faq/q30.html

⑧ よくあるご質問

Q. 睡眠時無呼吸症候群の検査は何科で受けられますか?

A. 内科で対応しています。当院では、問診のうえ自宅でできる簡易検査を手配しています。「何科に行けばいいかわからない」という方も、まずはご相談ください。

Q. いびきだけでも受診した方がよいですか?

A. いびきのみの場合でも、無呼吸を伴っていることに気づいていないケースがあります。家族からいびきを指摘された場合は、一度相談することをおすすめします。

Q. 家族から「呼吸が止まっている」と言われました。どうすればよいですか?

A. 睡眠中の無呼吸は自分では気づきにくいため、家族からの指摘は重要な受診のきっかけになります。気になる場合は医療機関にご相談ください。

Q. 肥満でなくても睡眠時無呼吸症候群になりますか?

A. はい、なることがあります。あごの骨格や扁桃腺の大きさなどによって、肥満のない方や女性にも起こることがあります。

Q. 日中の眠気も睡眠時無呼吸症候群と関係しますか?

A. 関係することがあります。夜間に呼吸が繰り返し止まることで睡眠の質が低下し、日中の強い眠気につながる場合があります。

Q. AHIとは何ですか?

A. AHI(無呼吸低呼吸指数)は、睡眠中の1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数を示す指標です。重症度の目安として用いられますが、この数値だけで自己診断するものではありません。

Q. 自宅での簡易検査はどのように行いますか?

A. クリニックでお申し込み後、検査機関から検査機器がご自宅に届きます。就寝時に指先と鼻にセンサーを装着し、2晩分のデータを記録します。

Q. 簡易検査とPSG(精密検査)は何が違いますか?

A. 簡易検査は自宅で指先と鼻のセンサーのみを使って行う検査です。PSGは医療機関に1泊入院し、脳波や心電図など多くの項目を測定する、より詳しい検査です。簡易検査の結果が境界域で判断がつきにくい場合などにPSGを検討します。

Q. 簡易検査の費用はいくらですか?

A. 健康保険適用で、3割負担の場合は約2,700円です。

Q. みなとファミリークリニックでCPAP治療を受けられますか?

A. 当院では、診察や検査結果を確認したうえで、CPAP治療の導入および継続管理を行っています。治療の適応については医師が判断します。

Q. 睡眠時無呼吸症候群のマウスピース治療に対応していますか?

A. マウスピース治療が選択肢となる場合は、連携する歯科をご紹介します。症状や検査結果などを確認したうえでご案内します。

Q. 高血圧や糖尿病と睡眠時無呼吸症候群は関係がありますか?

A. 睡眠時無呼吸症候群がある方は高血圧を合併しやすいとされ、生活習慣病との関連も指摘されています。降圧薬を使用しても血圧が下がりにくい場合、睡眠時無呼吸症候群が関係していることがあります。

Q. 睡眠時無呼吸症候群を放置するとどうなりますか?

A. 日中の強い眠気や集中力低下に加え、高血圧・不整脈・脳卒中・心筋梗塞など心血管疾患のリスクが高まることが知られています。

✅ こんな症状があれば受診の目安

  • 家族から「いびきがうるさい・息が止まっている」と言われた
  • 十分に寝ているのに日中に強い眠気がある
  • 朝起きると頭痛・口の乾燥がある
  • 高血圧があり薬を飲んでも血圧が下がりにくい
  • 夜中に何度も目が覚める・疲れが取れない

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院長 矢田篤司

矢田 篤司

みなとファミリークリニック 院長

三重大学医学部卒。内科・小児科・皮膚科・リハビリ科を擁する地域密着型クリニックの院長として、総合診療・家庭医の考え方を大切にしています。

→ 院長プロフィール

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