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🧴 皮膚科・高齢者

高齢者の皮膚乾燥・かゆみが
気になる方へ

📅 2026-09-02 🩺 院長 矢田篤司 監修 📖 約6分で読める
皮膚乾燥 かゆみ 高齢者 受診目安

結論:高齢になると皮膚の水分保持機能が低下し、乾燥やかゆみが起こりやすくなるとされています。多くは保湿ケアで対応できますが、かゆみが強い、掻き傷が増えている、市販の保湿剤で改善しない場合は、皮膚科への相談をご検討ください。

👤 このページが役立つ方

  • ご本人の肌の乾燥・かゆみが気になる高齢の方
  • 「粉をふいたような肌」「白い線ができる」と感じる方
  • ご高齢のご家族の肌の様子が気になるご家族の方
  • 市販の保湿剤で改善しないと感じている方

💡 この記事で分かること

  • 高齢者の皮膚が乾燥しやすい一般的な理由
  • 気づきやすい症状
  • ご家庭でできる基本的なケア
  • 受診を検討する目安
  • 当院で相談できる範囲

① 高齢者の皮膚乾燥(老人性乾皮症)とは

加齢に伴い、皮膚の皮脂分泌や水分保持機能が低下し、肌が乾燥しやすくなることが一般的に知られています。この状態は「老人性乾皮症」とも呼ばれ、特に冬場の乾燥した時期に症状が目立ちやすいとされています。

乾燥した皮膚はバリア機能が低下し、わずかな刺激でもかゆみを感じやすくなります。かゆみで無意識にかいてしまうと、皮膚がさらに傷つき、湿疹へと進行する悪循環に陥ることもあるとされています。

② こんな症状はありませんか?

  • すねや腕の皮膚が白く粉をふいたようになる
  • 皮膚に細かいひび割れのような線ができる
  • お風呂上がりや就寝時にかゆみを感じる
  • 掻いた跡(掻破痕)が残っている
  • 肌がカサカサして、以前よりつっぱる感じがする

③ 考えられる一般的な背景

高齢者の乾燥・かゆみの多くは加齢による自然な変化とされていますが、次のような要因が関わることもあります。

  • 熱いお湯での入浴や、ナイロンタオルでのごしごし洗い
  • 暖房などによる室内の乾燥
  • 水分摂取量の減少
  • 糖尿病・腎臓や肝臓の病気など、全身の病気が背景にある場合
  • 服用中のお薬の影響

単純な乾燥以外の原因が隠れていることもあるため、気になる場合は自己判断を続けず、医療機関にご相談ください。

④ ご家庭でできるケア

🛁 一般的にすすめられているケアの工夫

  • お湯の温度はぬるめにし、長時間の入浴を避ける
  • 刺激の少ない石けんをよく泡立て、手で優しく洗う
  • ナイロンタオルなどでのごしごし洗いは避ける
  • 入浴後、肌が乾く前に保湿剤を塗布する
  • 室内の加湿を心がける

これらは一般的なセルフケアの目安であり、症状の程度によって適した対応は異なります。改善しない場合や悪化する場合は、自己判断で市販薬を使い続けず、皮膚科にご相談ください。

⑤ 早めの受診を考える症状

  • 保湿剤を使っても乾燥やかゆみが改善しない
  • かゆみが強く、眠れないほどつらい
  • 掻き傷やただれが増えてきた
  • 皮膚が赤くなったり、湿疹のような見た目に変化してきた

⑥ 救急受診を検討する症状

🚨 速やかな受診を検討してください

  • 掻き傷から膿が出ている、範囲が急に広がっている(皮膚の感染症の可能性)
  • 発熱を伴う
  • 広範囲に強い赤みや腫れがある

これらの症状がある場合は、様子を見続けず、早めに医療機関を受診してください。

⑦ 医療機関で確認する内容

皮膚科では、一般的に次のような確認が行われます。

  • 皮膚の状態の視診
  • 乾燥・かゆみの経過や生活習慣についての問診
  • 他の皮膚疾患との鑑別
  • 必要に応じて、背景にある病気の確認(内科と連携する場合もあります)

⑧ 当院で相談できる範囲

当院の皮膚科では、乾燥肌・かゆみのご相談に対応しています。症状の程度に応じて、保湿剤や外用薬などの治療をご案内することがあります。糖尿病や腎機能など全身の病気が気になる場合は、内科でもあわせてご相談いただけます。

🏥 高齢の方の総合的なご相談

皮膚の症状以外にも、体力の変化やお薬の飲み合わせなど、高齢の方向けのご相談は以下のページもご参照ください。

→ 65歳からの健康相談ページを見る

⑨ 受診時にお持ちいただきたいもの

📋 受診時に伝えると役立つ情報

  • 健康保険証
  • お薬手帳
  • 症状が出始めた時期や経過が分かるメモ
  • すでに使用している市販薬・保湿剤があれば情報

⑩ ご家族の方へ

ご本人が「年のせい」と我慢してしまい、かゆみを訴えないまま過ごしていることもあります。掻き傷が増えている、肌の様子が変わってきたと感じた場合は、受診をすすめていただくか、付き添いでの受診にもご協力いただけます。

⑪ よくある質問

保湿剤だけで様子を見ていいですか?

軽い乾燥であれば保湿剤でのケアが目安になりますが、かゆみが強い、掻き傷ができている、市販の保湿剤で改善しない場合は、皮膚科にご相談ください。

かゆみ止めの市販薬を使ってもよいですか?

市販薬を使うこと自体は可能ですが、高齢の方は他の病気が背景にあることや、飲み合わせ・使用中のお薬との兼ね合いもあるため、続けて使う場合は一度医師にご相談いただくことをおすすめします。

何科を受診すればよいですか?

皮膚のかゆみ・乾燥は皮膚科でご相談いただけます。糖尿病や腎臓・肝臓の病気など全身の病気が背景にある場合もあるため、気になる場合は内科と合わせてご相談いただくこともできます。

入浴の仕方で気をつけることはありますか?

熱いお湯や長時間の入浴、ナイロンタオルでのごしごし洗いは、皮膚の乾燥を悪化させることがあるとされています。ぬるめのお湯で、刺激の少ない石けんを泡立てて優しく洗うことが一般的にすすめられています。

家族が代わりに相談することはできますか?

症状についてのご相談や情報提供はご家族からでも可能ですが、実際の診察・処方にはご本人の受診が必要です。付き添いでの受診にも対応しています。

高齢者の皮膚乾燥・かゆみは、日々のケアで対応できることが多い一方、他の病気が隠れていることもあります。「年のせい」と決めつけず、気になる変化があれば皮膚科にご相談ください。

📚 参考情報

  • 公益財団法人 長寿科学振興財団「健康長寿ネット」老人性乾皮症(https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/hifushikkan/rojinseikampisho.html
  • 本記事の内容は、みなとファミリークリニック院長が2026年9月時点の一般的な医学情報をもとに監修しています。個別の診断・治療方針については受診時にご確認ください。
院長 矢田篤司

矢田 篤司

みなとファミリークリニック 院長

三重大学医学部卒。内科・小児科・皮膚科・リハビリ科を擁する地域密着型クリニックの院長として、身近な健康相談に日々対応しています。

→ 院長プロフィール

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