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🌱 皮膚科・アレルギー

舌下免疫療法の考え方と始める前に確認すること

📅 2026-03-06 🩺 院長 矢田篤司 監修 📖 約5分で読める
舌下免疫療法花粉症アレルギーSLIT

毎年つらい花粉症の季節が憂鬱という方に、アレルゲンへの反応そのものを穏やかにすることを目指す治療法があります。それが舌下免疫療法(SLIT)です。このコラムでは、治療の考え方・始める前に確認すること・続けるうえでの注意点を整理しています。当院での対象条件・費用・具体的な流れは舌下免疫療法のご案内ページでご確認ください。

① 舌下免疫療法の考え方

アレルゲン(花粉・ダニ)を含む薬を舌の下に置いて少量ずつ体に取り込むことで、免疫のはたらきを徐々に「慣れさせる」ことを目指す治療法です。くしゃみ・鼻水などの症状をその場で抑える薬とは異なり、アレルギー反応そのものへの働きかけを目指す点が特徴です。

ただし、効果の程度や現れ方には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるとは限りません。治療の継続には数年単位の期間が必要とされています。

② 治療を始める前に確認すること

治療を始める前に、問診と血液検査でアレルゲンを確認します。現在、健康保険が適用される舌下免疫療法はスギ花粉症ダニアレルギーが対象です。

⚠️ 自己判断で開始しないでください

重度の気管支喘息、口腔内の傷・炎症、がんや免疫系の病気がある方、妊娠中・授乳中の方などは、治療の開始について慎重な確認が必要とされています。ご自身が対象となるかどうかは、必ず診察を受けたうえで医師の判断を仰いでください。

③ 治療を続けるうえでの注意

  • 自宅での服用は、医師の指示に沿って毎日継続することが基本です
  • 服用前後の激しい運動・入浴・飲酒は控えることが望ましいとされています
  • 服用を忘れた場合は、自己判断で量を調整せず、必ずクリニックにご相談ください
  • 体調の変化や気になる症状がある場合も、自己判断で中止・再開せず、まず医師にご相談ください
  • まれに重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー)が起こる可能性があるため、初回投与は必ず院内で行い、経過観察します

④ スギ花粉症とダニアレルギーの違い

以下の表で一般的な違いを比較できます。開始時期の目安等の詳細はご案内ページをご覧ください。

比較項目 スギ花粉症 ダニアレルギー
症状が出やすい時期2〜4月(花粉シーズン)通年(特に9〜11月)
主な症状くしゃみ・鼻水・目のかゆみ鼻水・鼻づまり
治療薬シダキュア(スギ花粉舌下錠)ミティキュア(ダニ舌下錠)
開始できる時期花粉が飛散していない6〜12月通年
対象年齢5歳以上5歳以上

⑤ 費用について

舌下免疫療法は健康保険が適用される治療です。具体的な費用は、検査内容や自己負担割合によって異なるため、診察時にご確認ください。

⑥ よくあるご質問

Q. 舌下免疫療法はどのような効果を目指す治療ですか?

A. アレルギー症状を抑えるだけでなく、アレルゲンへの反応そのものを穏やかにすることを目指す治療法です。効果の程度や現れ方には個人差があり、すべての方に同じ効果が得られるとは限りません。

Q. 症状を抑える薬とは何が違いますか?

A. 目的が異なります。薬は今出ている症状を抑えることを目的とし、舌下免疫療法はアレルゲンへの体の反応を変化させることを目指します。

Q. 自己判断で治療を始めたり中断したりしてもよいですか?

A. いいえ、自己判断での開始・中断は避けてください。対象となるかどうかや、体調の変化への対応は医師が診察のうえ判断します。

Q. 重篤な副作用(アナフィラキシー)はありますか?

A. まれに起こる可能性があります。そのため初回投与は必ず院内で行い、経過観察します。

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院長 矢田篤司

矢田 篤司

みなとファミリークリニック 院長

三重大学医学部卒。内科・小児科・皮膚科・リハビリ科を擁する地域密着型クリニックの院長として、家庭医の考え方を大切にしています。

→ 院長プロフィール

📚 更新日・参考情報

最終更新日:2026-08-08
本ページの一般的な情報は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)・厚生労働省・日本アレルギー学会等の公的情報を参考に作成しています。当院での具体的な対象条件・費用・治療の流れは、診察時に医師にご確認ください。本コラムは一般的な参考情報であり、個別の診断・治療を保証するものではありません。

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